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曲と歌詞の関係

バンド活動をしている僕の事を良く知ってる人はご存知かと思うが,僕は音楽理論がよく分かっていない。

なので,出来上がった曲はテンポやリズムがコロコロ変わるわ,拍が長いわ短いわ,AメロBメロサビの構成が全く考えられていないわで,演奏を強いられる(歴代の)メンバーはさぞかし苦労してると思う。

それでも,皆さんの前でお披露目する際にはある程度は曲としての体をなしている。

それはひとえに僕と一緒にバンドをしてくれるメンバーが皆,理論をきちんと持っているからだ。

何度もスタジオでの練習を重ね,僕が持ってきたいびつな石を,メンバーは「理論」という砥石で削り,そこそこの輝きを持った宝石(時には碁石)に変えてくれる。

バンドって本当に素晴らしい。
(上記の事もあるので,僕はソロという形態をとらない(とれない))


対バンしたバンドの人やお客さんからよく聞かれることがある。

「曲と歌詞,どっちが先に出来る(または作る)?」

僕は必ず「歌詞」からにしている。

楽器演奏の技量がある程度あれば,それだけで聴いている人達に何かを訴える事が可能なのだろうが,生憎神様は僕にその天分を与えてはくれなかった。(努力不足とは絶対に認めない)

僕は日常的に「日本語」で人とのコミュニケーションを図っているので,人に何かを訴えるには「言葉」だろうと。「日本語」だろうと。
英語が堪能であれば迷わずそちらを選択するのだろうが,生憎神様は…(上記に同じ)

で,そのように答えると次は決まってこんな質問を聞かれる。

「どうやって(どこで)歌詞を考える?」

人によっては散歩しながらとか,風呂に入っている時,トイレにいる時など,様々なシチュエーションがあるのだろうが,僕にはそれすらない。

思い付いたらすぐに書き留める。ノートに。裏紙に。携帯のメモ帳に。場所など関係ない。

今日は歌詞を書くぞ,と決めて書いたことなど殆どない。

思い付いたものもまた,歌詞と呼ぶにはおこがましいくらいの断片的な言葉や単語。
(実際にノートをパラパラめくって,突然「連合赤軍」などと書いてあるのを見るとドキッとしてしまい,それが歌詞のアイデアだと分かるまで数分を要する事もしばしば)

それを眺めながら,前後に肉付けしていく作業を毎日コツコツ繰り返す。

一通り歌詞としての形を成したところで,俯瞰で見てみる。
気にするのは,歌詞の内容よりも全体のバランス。
漢字,平仮名,片仮名,英数字の配分量や,改行やスペース,句読点の有無etc...

勿論,実際は歌って届けるので,そんなもん関係ないのだが,家でCDを鑑賞してもらう際には歌詞カードを両手に持って,その文字の配置も一つの作品として見て貰いたいと考えているからこそ,僕はそこに重きを置く。

そこまで終わって次に考えるのは,この歌詞が一体何をテーマにしているのか,という事。

とんでもない輩だと思われるかもしれないが,僕は歌詞を書く時にテーマを決めていない。

出来上がった歌詞を眺めて,これはこういう事が言いたいんだな,と考える。
あたかも誰かが書いた小説を読むかのように。
(勿論,書いている途中に「ああ,俺はこういう事が言いたいんだな」と思う時もある)

だから,無責任な話ではあるが,聴く人見る人によって感じることが様々であってほしいし,そうあるべきだと思っている。

自分の考えを押し付けるような真似はしたくない。
たまたま同じ考えに至る人がいるのなら,それはとても嬉しいし,そう思わなくても全然構わない。

あくまで,自己満足・自己陶酔,己の欲求を満たすべく,僕は歌詞を書く。

歌詞先行で曲作りをする訳なので,先述にもあるとおり曲のメロディや構成は歌詞に従属し,とてもいい大人が作ったものとは思えないものになる。

ギターの和田君は,「譜割りが滅茶苦茶」「言葉を詰め込みすぎ」など散々な言い様。

それでも,歌詞の世界観(テーマとは別の話)を壊したくないので,歌詞を削ったり,他の言葉に置き換えるといった事を極力避けてもらい,曲のほうで歌詞に合うメロディを考えてもらうなどの無理難題を押し付ける。
(実際,和田君は前のバンドで歌詞を担当していたので,色々アドバイスをくれる。が,あんまり従ったことがない。)

自分の曲ですらこんなに大変なのに,他の人が書いてきた曲に歌詞をつけるとなるともう。

歴代のメンバーでいうと,河合君(九龍),スミ君,和田君が僕以外に曲を書いていた(和田君は現在進行形)のだが,デモ音源で仮歌(歌詞付き)が入っていると非常に困る。

もうすでにテーマが確立しているのだから。
歌い手である僕が思わない(共感しない)言葉が既に綺麗に収まっているのだから。
(非常に我侭な男だと思われるが,こと言葉だけは譲れないのだから仕方がない)

河合君が在籍してた時は,そこら辺で非常に揉めてたな。(今ではいい思い出と,綺麗に片付けたい)

実際に河合君が作った曲で,殆ど歌詞に手を加えなかったのは「あじさい」くらいか。

そんなこんなで河合君には多大なる迷惑や不快感を与えてしまっていたな。
ごめんね。

今現在の話に戻ると,和田君の持ってくるデモは初めの頃は歌詞付きの仮歌が入っていたが,僕の考えを汲んでくれたのか,最近ではハミングやキーボードでメロディを入れてくれるようになった。

その気遣いが非常にありがたい。

また,出来上がった歌詞を見せると,
「本当にこれ(メロディに)はまるんですか?」
「ここの部分が異常に長くないですか?」
などと,イチャモン適切なアドバイスをくれるので,非常に心強い。

そうして試行錯誤を重ね,出来上がった曲は本当に愛しい。

バンドで作る以上,皆で作り上げたという想いがあるので余計に。


こんな感じで,サンセットレコードの曲は作られ,(頼まれもしないのに)皆さんの元に届けられます。

曲作りって楽しいよ。
なので,皆も少ない貯金をおろして楽器を買いにいき,メンバー揃えてバンドをやりましょう。


追伸:
手前味噌だけど,僕の書く詞は独創的で,文学的で,とてもよいと思います。
誰も言ってくれないから,自分で言います。


以上

author:スガイユウジ, category:バンド, 20:22
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