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楽曲解説「My will」
一昨昨日から割りと長めの,それでいて僕にしては真面目な内容を書いてるが,それに対する反響が結構凄い。

ここのブログは日々の閲覧者の人数(というかアクセス数なので数字=人数ではない)が棒グラフで表示されるのだが,25日のブログが200アクセスで,一昨日が300,昨日の分とかは400アクセスに迫る勢いだった。

先月は一回も書いてないのにも関わらず,1000アクセスあったりで,僕の遅延しまくりのブログを楽しみにしている人がまだいるのだなと改めて痛感した。そして感激した。

そして,きちんとやれば結果が伴うという事も学びました。
皆様,どうもありがとう。


本日も楽曲解説します。

2月最後の今日,3月が来る前にどうしても書きたかった曲があるのです。


楽曲解説(第2回目)
『My will』(from 「sound of mosque」)
作詞・作曲:スガイユウジ

そうやって人は大人になっていく
人生で一万回以上の今日 その昨日
どうしたって人は最期は独りになる
三十分後、家の玄関で塩を撒く

「退屈だ」と吐いた日々を集めて君に捧げれたらなんて、
そんな妄想に酔っていた
彼女は強くあろうとしてるのに
未練がましく絶望の果てで抗う心には見えない

繋がっているものなんて
不安だよ 余りにも花の名を知らない
そんな事、気にするようなガラじゃないだろ?
輝きのない君の目が語りかけてる
誰もいつかはそうであるように

いつだって君は僕ら置いて先に行く
何も言わず勝手に行く いつだってそう

ある晴れた週末の車は君の元へと走る
例え話が上手くなった
今でも君を思い出す度に胸の奥は少し軋んだ
よれてくすんだ心にも

確かに繋がっているものはあるね
絡まったの、解けたの、含めての僕は全て
それぞれに多少の優劣を付けて
人の手の温もりを確かめてる
僕もいつかはそうなんだろうね

9年前の2月7日,僕の中学からの親友が病気で他界した。

元々が持病を患っており,20代の頃より定期的に入退院を繰り返す生活を送っていた。
それでも大人しい訳ではなく,僕と一緒になって悪ふざけをするのがとても大好きな男だった。
入院中も,面会時間を過ぎてから他の友人と一緒に病院に忍び込んで,喫煙室で延々話をしたり,中庭で車椅子レースなんかをして遊んでいた。

そんな彼が,2003年の秋頃にまた入院するという話を友達つてに聞いた。
また友達と一緒に見舞いにでも行こうかと何度かメールをしてみたが,「検査が色々あってバタバタしている」とかでなかなか会えずにいた。
そのうち,メールの返信も徐々に減っていった。
「どうせそのうち,いつもの調子でひょっこり顔を出して皆を驚かすんだろう」
そんな楽観的な気持ちでいた。

日々の忙しさにかまけて,彼の事を忘れがちになっていたある日,普段は滅多に僕に電話してこない友人から着信があった。

「もしもし」「...もしもし」「どうしたの?」「...」「何?」

「●●,死んだ」

「えっ」

最初は何を言ってるのか訳が分からず,アホみたいな声を出してしまった。
暫くして,全てを理解した。
電話の向こうと僕の口から,ただただ嗚咽が漏れた。

その後は彼の実家に行って,両親と奥さんに見守られながら眠っている彼に会いに皆で行った。
いつものように冗談だと言って僕らをビックリさせてほしい。
そんな事を考えていても,彼の冷たい顔を触るとそれは叶わないものだと知った。

家に戻り,押入れの中から一冊のノートを出した。
中学の頃に僕が描いた漫画「●●殺人事件」
何者かによって殺された●●,その犯人を捜すべくクラスメートが立ち上がる...。
ちょっとギャグ要素の強いミステリーな内容のものが尻切れトンボのまま残っていた。

僕はベランダに出て,ライターに火を付けてそのノートを燃やした。

分かっているんだ。
その行為に何の意味もないことを。

でもその時の僕は,このノートがこの世から無くなる代わりに彼が戻ってきてくれるんじゃないかと,そんな妄信的な考えに溺れてしまっていた。

葬儀も済んで,四十九日が終わり,彼の墓が建立した頃になって,僕をはじめとして皆の気持ちも落ち着いてきた。
彼がもうここにはいないことを受け止めれるようになった。

彼のための歌を書こうと決めた。
それが彼の命日から1年経った頃。

それから少しずつ少しずつ,言葉を積んでいき,彼の死から7年後にこの曲は完成した。

曲を作る際にも最新の注意を払い,できるだけ叙情的にならないように注意を払った。
なぜなら彼の死に対する想いは,僕とあなたとでは全然違うから。

メロディは緩やかな放物線を描いて,言葉を空よりももっと高いところに飛ばしてくれる滑走路でいてほしかった。

もし天国という場所があるのなら,彼に言葉が届くといいと思ったから。
でも,地獄という場所もあって,もしかしたら彼はそっちに行ってたらあれだけど。

アレンジも極力シンプルに,歪んだ音は入れないよう,エレキギターは排除した。
その代わりに,ウッチーの爪弾くアコースティックギターが全編に渡って心地良く響く。
曲の比重の多くを占めるのが,マッキーの弾くピアノだ。
それに重なるストリングスも,決して派手にならず全体を包み込んでいる。
土台となるベースやドラムも,音作りに沢山の時間を割いた。

元々,彼に向けたつもりで書いた曲だけど,最終的には自分と周りの人達との関わり合いについて触れた内容になった。

遠く離れてても,どこかで繋がっている。
近くにいるのに,見えない人がいる。

当初,この曲のタイトルは「繋がっているもの」だったんだけど,歌詞を書いている途中で今のタイトルに変更した。

My Will=僕の遺書

僕もいつかは彼と同じく死ぬ。
どうやって,いつかは分からない。
でも,それは遠い先の事であってほしい。
僕にはまだやりたい事,沢山ある。
今僕の周りにいる人達をもっと好きになりたい。
これから会う人達を好きになりたい。
一回も食べた事のないつけ麺を食いたい。

2月は色々考える時期なんです。
彼の墓前に手を合わせて,
「まだまだそっちには行かねーよ」
と心で呟いてる。

彼はあの時と同じ笑顔で笑ってくれるだろうか。


※当時の僕が書いた日記がこちらから見れます。(2/11の分)
その当時と今とで考えは違うのかな?自分ではよう分からんよ。
author:スガイユウジ, category:楽曲解説, 20:53
comments(1), trackbacks(0), pookmark
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Comment
歌になってるから、
向こうの彼は皆の心に住処になったね!

大切な人がいなくなるのは、
今だに受け止められないけど、
いつも心の中にはいるんだ。

ふとした瞬間に顔を出してくるから、
見えないけどいてるなって思える。

いなくなることは怖くない、
いつ何が起こるかなんて誰にもわからない。

でも今まで生きてきた事で、
繋がった人の心の中に僕は生きてたいな。

あなたみたいに歌が残せたらと思い、
羨ましいし、尊敬してますよ!
すいぼん, 2013/02/28 10:32 PM









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