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楽曲解説「正論主義者の集い」
「アルバム作るからには,ボーナストラックが要るだろう」

実際はそんな必要はないのに,ボーナストラックを入れる事に異常な執念を燃やしていた自分がそこにいた。

本当は,アルバムに入れる曲を厳選した後,余った曲を弔うために「ボーナストラック」がある。
(ここらへんは完全に思い込み)

しかしあの時の僕は,アルバム収録曲が固まってない(というか出来てない)にも関わらず,何よりも先にボーナストラックとして収録する楽曲作成に取り組んだ。

楽曲解説(第4回目)
『正論主義者の集い』(from 「sound of mosque」)
作詞・作曲:スガイユウジ

電信棒にタコ部屋の暮らし 
マックの中で泣き叫ぶ童子(わらじ) 

「細かい事なんていいじゃない」って 
見てみぬ振り出来ぬオールザタイム 
事なかれ主義が許せない 
(逆恨み上等 タクシーが嫌い) 

平静装い、穏やかではない 
心中を察するにはまだ至らない 
正論主義のご期待に添えない結末だらけが横行して 
辺りは敵だらけ 浅蜊は砂だらけ 

「背に腹は変えられんじゃない」って 
弱音吐く奴など王じゃない 
諦めのムードに針を刺す 
(年寄りの暴挙 地下鉄が嫌い) 

正解、間違い 白黒つけたい 
鉄槌下せどこんなんじゃ足りない 
正論主義者 誤解を受けやすい性分が災いして 
気付けば敵だらけ 玄関に嫌がらせ

ボーナストラックとして入れるならば,普段の自分達とは違った毛色を入れたいと考えた。

その当時,僕はオフスプリングの「NEXT TO YOU」(※ポリスのカバー)ばかり聴いていたので,楽曲も自ずとそっちの方面に向かっていった。

そっちの方面って?西海岸である。

ストレートで,軽快なロックを目指していたのだが,なかなかどうして僕に王道のロックが作れようか。

見る見るうちに曲はおかしな展開をみせ,歌詞に至っては訳が分からない。

こうして,サンセットレコード初の「西高蔵」サウンドは完成した。

曲がこんなだから,せめてコーラスでもらしくしようとレコーディングに臨んだのだが,これもまた全然イメージと違ってきた。(これはこれで面白いのでよいのだが)

間奏で健ちゃんに「アハッ,アハッ」と入れてもらったがこれもまた違う。(上記に同じ)

これを読んでから,実際に曲を聴いてもらうとまた印象も変わってくるのではないだろうか。

「全然オフスプリングじゃねえし」

と。

ライブでの演奏は,作った当初は割りとやってたのだが,最近はご無沙汰。

だって疲れるもん。
author:スガイユウジ, category:楽曲解説, 20:49
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楽曲解説「マトリョーシカ108」
 楽曲解説(第3回目)
『マトリョーシカ108』(from 「sound of mosque」)
作詞・作曲:スガイユウジ

毎日、疲れた身体は泣き言云わず実に良く働く
にも関わらず非ずの心は頑なにそいつを拒んだ

嬉しい事だらけでもまだ「満たされないわ」と言う
平々煩悩の数だけ閉じ籠る殻が有り
世間が何と言おうが僕にはそれに応える術がない

「メロン味だから誰でも口にする」

世界中のクエスチョン 誰かのせいにしよう
世界中で折衝 「今さら知らねえよ」と神

悲しい事は度重なるけど慰みなど要らない
精々、低俗な女性誌の片隅の言葉を借り
世論が「Yes 」と言えば君はそれに応えるしか手立てがない

そういう事で 誰彼、面倒を避けて暮らしていた

嵐の中をひた走る車の運転席でない方で眠る 遠慮なさらず
嵐の中をひた走る車の運転席でない方で眠る 起きた、また寝た

世界中のクエスチョン 誰かのせいにしよう
世界中で殺生 「今さら知らねえよ」と神

言わずもがな,現メンバーになってからのライブでの定番曲

この曲のアイデア自体は5年ほど前に出来てた。
5年前の僕がそう言っている。

そっからダラダラと作っては止まり,直しては止まりを繰り返し...。

2007年の9月2日,サンセットレコード結成10周年イベントにて初披露した。
(この時の日記を書いてないことに,今更ながら過去の自分に腹が立つ)

サンセットレコード初の「ロシアンポップ」。

【どうしてロシアンポップなるものに手を出そうかと思ったかについて】
アメリカ音楽・・・皆やってる
イギリス音楽・・・皆やってる
アイルランド民謡・・・好きなミュージシャンがやってるからそれでいいと思った
インド音楽・・・皆やってる
ロシア音楽・・・そう言えばやってる人知らない

そんな感じで,誰もやってる人いない(世間は広いので,恐らくやってる人は沢山いるのだろうが,その事実を知る前に)ので,やってみようかと。

次に考えたのは,「ロシア」音楽とはどんなんだ?という事。

知ってるのはテトリスのBGMとか,加藤登紀子とか...。
(実際に,加藤登紀子様には多大な影響を受けておりますので,これを拝見しましたら激励のメールください)

という訳で色々調べた結果,「LUBE」という中年バンドに辿りついた。

何というか,色々な国のロックやらポップスやらをごった煮にした印象。
アレンジも秀逸で,よくもまあこんな事考えたものだとひたすら唖然。(すげーダサい)

しかし,色々な曲を視聴しているうちに,たちまちこのロシア中年の虜になっていった。

なので曲作りにおいては,親愛なる加藤登紀子様とこのおっさんらをイメージしながら制作していった。

この曲においては,僕にしては珍しく曲が先に出来た。
スタジオで練習している時は,仮歌でよく分からない事を歌ってた。
(実際に,制作初期のスタジオ録音を聴いても,何を歌っているのかサッパリ分からない)

で,ライブで初披露した際も,歌詞は7割程度しか完成しておらず,即興で歌っていた。
(歌詞が大事だと,先日のブログで書いときながら,実は歌詞が出来ていないにも関わらず,「放牧」という名の下,ライブで演奏したりすることが多々ある)

レコーディングの時にはそうはいかないので,慌てて全部書いた。
それも歌入れの5分前まで。

今見返しても,何となく言いたい事は分かったのでよしとする。
(「メロン味だから誰でも口にする」の件は,完全に雰囲気重視で意味など何もない)

レコーディングでは,マッキーの弾いてくれたアコーディオン(の音色のキーボード)がよりロシアっぽい感じにしてくれている。

哲さんが弾いてるベースのフレーズは僕が考えたもので,ベーシスト曰く「拷問」のようなリフだそうだ。
それでもこの曲の重要な柱でもある。

サビに入れてるコーラスの「アイ・オー」は勿論ラモーンズを意識して。
(単純にサビに入れる歌詞が全く思い浮かばなかったので,暫定的に入れて練習していたらそれがそのまま採用された)

【タイトルの「マトリョーシカ108」について】
ロシアっぽいもので真っ先に思いついたのがこれ。(非常に安易)
後は,歌詞書いてて色々な欲求について書いてるなと思ったので煩悩の数字を入れようかと。
今にして思うと,非常に短絡的なものだ。(時にそういうのがいい事もある)

何にせよ,演奏しているほうも楽しいし,聴いてる人も(僕の音楽の中では割と)のってくれるみたいなので,ここ数年のライブでは欠かさずやっている。

夢は赤の広場でのライブなのだが,未だにプーチン大統領から連絡がない。
せめてロシアンパブの営業でもいいのだが,それもない。

YOUTUBEにライブ映像をアップしているので,聴いた事がないという人はどうぞ。


この動画をアップした頃,関連動画として関東地方のバンドの「マトリョーシカ」という曲が必ずと言っていいほど表示されていた。
実のところ,僕自身はこっちの動画を観ている回数のほうが多いかも。
宜しければこちらもどうぞ。


最後に,
加藤登紀子様,ラブ。
author:スガイユウジ, category:楽曲解説, 20:17
comments(0), trackbacks(0), pookmark
楽曲解説「My will」
一昨昨日から割りと長めの,それでいて僕にしては真面目な内容を書いてるが,それに対する反響が結構凄い。

ここのブログは日々の閲覧者の人数(というかアクセス数なので数字=人数ではない)が棒グラフで表示されるのだが,25日のブログが200アクセスで,一昨日が300,昨日の分とかは400アクセスに迫る勢いだった。

先月は一回も書いてないのにも関わらず,1000アクセスあったりで,僕の遅延しまくりのブログを楽しみにしている人がまだいるのだなと改めて痛感した。そして感激した。

そして,きちんとやれば結果が伴うという事も学びました。
皆様,どうもありがとう。


本日も楽曲解説します。

2月最後の今日,3月が来る前にどうしても書きたかった曲があるのです。


楽曲解説(第2回目)
『My will』(from 「sound of mosque」)
作詞・作曲:スガイユウジ

そうやって人は大人になっていく
人生で一万回以上の今日 その昨日
どうしたって人は最期は独りになる
三十分後、家の玄関で塩を撒く

「退屈だ」と吐いた日々を集めて君に捧げれたらなんて、
そんな妄想に酔っていた
彼女は強くあろうとしてるのに
未練がましく絶望の果てで抗う心には見えない

繋がっているものなんて
不安だよ 余りにも花の名を知らない
そんな事、気にするようなガラじゃないだろ?
輝きのない君の目が語りかけてる
誰もいつかはそうであるように

いつだって君は僕ら置いて先に行く
何も言わず勝手に行く いつだってそう

ある晴れた週末の車は君の元へと走る
例え話が上手くなった
今でも君を思い出す度に胸の奥は少し軋んだ
よれてくすんだ心にも

確かに繋がっているものはあるね
絡まったの、解けたの、含めての僕は全て
それぞれに多少の優劣を付けて
人の手の温もりを確かめてる
僕もいつかはそうなんだろうね

9年前の2月7日,僕の中学からの親友が病気で他界した。

元々が持病を患っており,20代の頃より定期的に入退院を繰り返す生活を送っていた。
それでも大人しい訳ではなく,僕と一緒になって悪ふざけをするのがとても大好きな男だった。
入院中も,面会時間を過ぎてから他の友人と一緒に病院に忍び込んで,喫煙室で延々話をしたり,中庭で車椅子レースなんかをして遊んでいた。

そんな彼が,2003年の秋頃にまた入院するという話を友達つてに聞いた。
また友達と一緒に見舞いにでも行こうかと何度かメールをしてみたが,「検査が色々あってバタバタしている」とかでなかなか会えずにいた。
そのうち,メールの返信も徐々に減っていった。
「どうせそのうち,いつもの調子でひょっこり顔を出して皆を驚かすんだろう」
そんな楽観的な気持ちでいた。

日々の忙しさにかまけて,彼の事を忘れがちになっていたある日,普段は滅多に僕に電話してこない友人から着信があった。

「もしもし」「...もしもし」「どうしたの?」「...」「何?」

「●●,死んだ」

「えっ」

最初は何を言ってるのか訳が分からず,アホみたいな声を出してしまった。
暫くして,全てを理解した。
電話の向こうと僕の口から,ただただ嗚咽が漏れた。

その後は彼の実家に行って,両親と奥さんに見守られながら眠っている彼に会いに皆で行った。
いつものように冗談だと言って僕らをビックリさせてほしい。
そんな事を考えていても,彼の冷たい顔を触るとそれは叶わないものだと知った。

家に戻り,押入れの中から一冊のノートを出した。
中学の頃に僕が描いた漫画「●●殺人事件」
何者かによって殺された●●,その犯人を捜すべくクラスメートが立ち上がる...。
ちょっとギャグ要素の強いミステリーな内容のものが尻切れトンボのまま残っていた。

僕はベランダに出て,ライターに火を付けてそのノートを燃やした。

分かっているんだ。
その行為に何の意味もないことを。

でもその時の僕は,このノートがこの世から無くなる代わりに彼が戻ってきてくれるんじゃないかと,そんな妄信的な考えに溺れてしまっていた。

葬儀も済んで,四十九日が終わり,彼の墓が建立した頃になって,僕をはじめとして皆の気持ちも落ち着いてきた。
彼がもうここにはいないことを受け止めれるようになった。

彼のための歌を書こうと決めた。
それが彼の命日から1年経った頃。

それから少しずつ少しずつ,言葉を積んでいき,彼の死から7年後にこの曲は完成した。

曲を作る際にも最新の注意を払い,できるだけ叙情的にならないように注意を払った。
なぜなら彼の死に対する想いは,僕とあなたとでは全然違うから。

メロディは緩やかな放物線を描いて,言葉を空よりももっと高いところに飛ばしてくれる滑走路でいてほしかった。

もし天国という場所があるのなら,彼に言葉が届くといいと思ったから。
でも,地獄という場所もあって,もしかしたら彼はそっちに行ってたらあれだけど。

アレンジも極力シンプルに,歪んだ音は入れないよう,エレキギターは排除した。
その代わりに,ウッチーの爪弾くアコースティックギターが全編に渡って心地良く響く。
曲の比重の多くを占めるのが,マッキーの弾くピアノだ。
それに重なるストリングスも,決して派手にならず全体を包み込んでいる。
土台となるベースやドラムも,音作りに沢山の時間を割いた。

元々,彼に向けたつもりで書いた曲だけど,最終的には自分と周りの人達との関わり合いについて触れた内容になった。

遠く離れてても,どこかで繋がっている。
近くにいるのに,見えない人がいる。

当初,この曲のタイトルは「繋がっているもの」だったんだけど,歌詞を書いている途中で今のタイトルに変更した。

My Will=僕の遺書

僕もいつかは彼と同じく死ぬ。
どうやって,いつかは分からない。
でも,それは遠い先の事であってほしい。
僕にはまだやりたい事,沢山ある。
今僕の周りにいる人達をもっと好きになりたい。
これから会う人達を好きになりたい。
一回も食べた事のないつけ麺を食いたい。

2月は色々考える時期なんです。
彼の墓前に手を合わせて,
「まだまだそっちには行かねーよ」
と心で呟いてる。

彼はあの時と同じ笑顔で笑ってくれるだろうか。


※当時の僕が書いた日記がこちらから見れます。(2/11の分)
その当時と今とで考えは違うのかな?自分ではよう分からんよ。
author:スガイユウジ, category:楽曲解説, 20:53
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楽曲解説「加水分解」
今後,新たなカテゴリとして,自身が作った曲の解説なるものをしてみようと思います。

何でそんな事しようかと言いますと,それは後ほど。


楽曲解説(第1回目)
『加水分解』(from 「sound of mosque」)
作詞・作曲:スガイユウジ

僕の1300が加水分解で駄目になった
ラップに包んだ君は履かぬまま死んでしまった

ウルトラスターのベロはスポンジが剥き出しになって
再販を待った君は買えぬまま死んでしまった

経年劣化 It's the fate
状態悪化 It's too late
ジョーダン犬 It's too bad
ジョーダン垢癲It's the same

上記の歌詞からも分かるとおり,スニーカーの歌です。
高校生の時分から,スニーカーに興味を持ち始めて,多い時で70足くらい所有していました。
今は,大分数も減って30足程度に収まってます。皆さんと同じですね。

好きが高じて,いわゆる80年代からソール部分に使用されるようになったポリウレタンの悲哀について歌を書いてみたくなったんです。

避けて通れぬ宿命の劣化,雨の日は履いていけないもどかしさ,

そんな気持ちを皆に伝えたい。
その一心でこの曲を書きました。

曲のほうは,漠然と「ビートルズ」っぽいの,という感じでスタジオで適当に1時間弱で完成させました。

レコーディングは意外に難航しましたね。
牧内君(レコーディングエンジニア)は僕のギターテイク消すし。
後半に入ってるスライドギターは内田君。
スライドバーがなかったから,ジッポか何かでやったのかな。忘れた。

ライブでは一度も演奏してません。
難しいし,何よりも求められていない。

でも,僕自身は結構気に入ってます。

いつの日かライブでやってみたい。


...こんな感じで,これからもちょくちょく解説をやってきますのでお付き合いください。

で,加水分解って何?ていう人はこちらを参照ください。



冒頭で,なぜ楽曲解説などしようと思ったのか?という事について触れましたが,理由としては先日観たYOUTUBEの映像がきっかけです。


先日のイベントに出演してくれたJONNYの珠玉の名曲『POP STAR』の歌詞解説なるもので,あの曲がいかにして産まれたかを知り,凄く感動したのです。

名古屋在住JONNY大好きおじさんとしては,真似をせずにはおれず,今回の運びとなったわけです。

大きな違いとしては,僕の曲の経緯を知っても誰も感動しないという事。


スウォッシュ!!!
author:スガイユウジ, category:楽曲解説, 20:31
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